2009年の話題作、'엄마를 부탁해(オンマ(ママ)をお願い)'、昨日読了しました。
途中、忙しくて読まなかった日もあったけど、
それを含めて約三週間で一気に読了しました。
普通に韓国人たちが楽しむ長編小説で、多少難しい単語や韓国文化特有の単語、
それから今回は方言も織り交ぜられていたので外国人の私にとっては
少し難しかったけど、内容が面白かった為、夢中で読み切りました。
題名を見れば想像がつくかと思いますが、主人公はお母さんです。
一世代昔の、一般的な韓国のお母さんの姿なんでしょうか。
日本ではもっと昔のお母さん像になるのかな。
そんな、あるお母さんがソウル駅で突然失踪してしまう所から物語が始まります。
突然いなくなってしまったお母さん…。
必ずいつでも心のこもったご飯を用意して暖かく迎えてくれる、
いつ帰っても当然のようにそこに居る、そんな存在のお母さんに対して
家族それぞれが全く気にかけなかった事を後悔します。
そしてお母さんがいったいどんな人なのか、
実はわかっていなかったことに家族全員が気づき、愕然とします。
物語が進むにつれ、本当のお母さんの姿が明らかになるのですが…。
「親の心子知らず」という言葉がありますが、
それで後悔しないように、というメッセージが込められている長編小説です。
そして「お母さん」という存在の暖かさやありがたみを痛感できます。
この小説、日本語でも翻訳されたのかはわかりませんが、
英語訳はあるそうで(題名は'Please Look After Mom')、
アメリカで高い評価を受けたという、韓国以外でも話題作のようです。
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