韓国文学

"채식주의자"(菜食主義者)完読

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2016年ブッカー国際賞受賞作でもある、한강(ハン・ガン)箸 "채식주의자"(菜食主義者)を完読しました。

ちなみにブッカー賞はイギリスの文学賞のことで、世界的に権威のある文学賞の一つでもあるそう。

主に英語で書かれた長編小説を対象に選ぶのですが、こちらの作品は英語で翻訳された

"The Vegetarian"が選ばれたため、翻訳者の共同受賞となりました。


候補として選ばれた時点から韓国内で話題になっていたこの作品、このたび韓国人初受賞とのことで

国内ではかなりの注目を浴びています。


この小説は、主人公・영혜(ヨンへ)の夫の視点で書かれた「채식주의자(菜食主義者)」、

ヨンへの義兄(実姉の夫)の視点で書かれた「몽고반점(蒙古斑)」、

ヨンへの姉の視点で書かれた「나무 볼꽃(木の花火)」で構成されています。

この3つの短〜中編小説を合わせて「連続小説」という形で2007年、一冊の本として出版されましたが、

こちらは3つのストーリーが自然につながるように書かれているので

一つの長編小説のような内容となっています。

本の帯には「『菜食主義者』は堅固で精巧、衝撃的な作品として、読者たちの心に

そして彼らの夢に長い間留まるだろう」という、選定理由が。



巷で話題だからとすぐに飛び込むような性格ではなく、逆に、今まで気になっていたものが

ある日突然みんなの注目を浴び始めると途端に冷めてしまう、ちょっとひねくれ者な私

今回も、前から気になっていた作品でずっと迷ってるうちにあっと言う間に注目を浴び始め…

迷いましたが、やっぱりずっと気になっていたという気持ちが強く、

思いきって買って読んでみました。


オンライン書店などであらすじや読者の感想レビューを読んだ方が

より表現豊かに書かれていてずいぶんと参考になるかもしれないですが。。。

私も感想を少し。

あらすじからなんとなく想像していましたが、それ以上にとても衝撃的で、

そして、なんとなく不思議な感覚に陥る作品だなと思いました。

主人公でもあるヨンへの立場での語りが一切ないから、というのもあるのかもしれませんが…

人間って、こんな風に壊れていくのかな、と思ったり。

精神的に少しずつ追い詰められていくような独特な世界が、読者である私の頭の中で

支配していく感覚がなんとも言えませんでした。



実は私、小学生の頃から読書感想文というものが大の苦手で…

自分で感じたものを書き現わしたり言い現したりするのがうまくできないのです

それは大人になった今も同じで。。。

なのでうまく表現できませんが、私の大まかな感想は以上のとおり。




本当は翻訳本よりも原書を読んで欲しいんですが…

日本語版はココをクリック。

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ちなみに2009年に映画として公開されたようですが、そちらの評判はイマイチだった模様。。






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